岡永歯科
〒272-0015 千葉県市川市鬼高3-11-9
047-376-3503
口腔乾燥症、顎関節症など 無料低額診療、歯科の治療費など 感染予防対策
訪問歯科診療は、歯科診療所で行われる通常の歯科治療とは別なものと考えてください。
第一に、その対象となる患者様は、健常者ではありません。そのため、全身的な状況によって、様々な制約を受けます。例えば、脳血管障害(脳卒中など)や心臓病の患者様で血液がサラサラになる薬を飲んでいる場合、歯を抜くなどの手術はできません。そのように、患者様の状況を考慮した上での歯科治療となります。
第二に、訪問歯科診療の対象となる高齢者の多くが、口腔乾燥症や咀嚼嚥下障害などの口腔機能(食べる機能)が低下しています。脳血管障害(脳卒中など)などの患者さんは、口腔乾燥症や咀嚼嚥下を併発しています。高齢者の場合、老化による廃用で口腔乾燥症や咀嚼嚥下障害になることが少なくありません。また、高齢者の多くが、複数の薬を常用しており、その副作用で口腔乾燥症になっていることもあります。そのような患者様は、食事中にむせることが多く、健常者のように注水下で治療をすると誤嚥性肺炎のリスクがあります。
第三に、高齢者の場合、口腔機能が低下すると、噛めなくなり、より柔らかいものを食べるようになり、さらに口腔機能が低下して栄養障害になるリスクがあります。
このような訪問歯科診療の対象となる高齢の患者様の特性を踏まえた治療でなければなりません。
訪問歯科診療に求められることは、歯科診療所で行われている通常の歯科治療をすることではないのです。そこのところをご理解ください。
口腔機能(食べる機能)のリハビリは、口腔乾燥症や咀嚼嚥下障害などの口腔機能(食べる機能)に対するリハビリテーションです。
口腔乾燥症で、唾液が十分に出なければ、唾液腺マッサージをしたり、お口の中の保湿ケアを行います。
また、咀嚼嚥下障害があれば、口唇や舌などのリハビリテーションを行います。