SDGsに取り組む鬼高の歯科診療所。岡永歯科です。

  • 顎関節症の治療診療方針

    顎関節症

    近年、心の悩みやストレスから、顎関節症にかかる人が増えています。顎関節症は、顎の周りの筋肉に痛みや違和感がつきまとい、また口を大きく開けるとコキッという音がするという特徴があり、大半は頭痛や首・肩の凝りを伴います。今や、日本で数百万人の顎関節症患者がいると言われています。

    <セルフチェック>
    ①顎の周りの筋肉に痛みや違和感がある?
    ②口を大きく開けた時、コキッという音がする?
    ③かみ合わせが悪い?
    ④歯ぎしりをする?
    ⑤頭痛や首・肩の凝りがある?
    ⑥背骨が曲がる?
    ⑦手足の関節に痛みやしびれがある?


    顎関節症の治療

    通常の治療では、スプリントと言われる合成樹脂製の薄い板を使用して治療します。また、歯のかみ合わせが悪いことが顎関節症の原因ならば、歯を削ったりしてかみ合わせを改善させることもあります。
       
    しかし、この病気は、歯だけ診ても治せないことがあります。ストレスがかかわっているケースが何割かあります。ストレスのため、歯をかみ締めすぎたりする習慣が原因となるのです。その場合、カウンセリングや催眠・自律訓練法などの心理療法が併用されます。
       
    また、多くの場合、頭痛や首・肩の凝りを伴っています。私の経験でも、ほとんどすべての患者に程度の差こそあれ、咀嚼筋等、顔面部の筋肉に痛みがあり、何らかの下顎の運動障害がありました。また、ほとんどすべての患者に、頸椎や胸椎に歪みがありました。特に、頸椎に関しては100%歪みがありました。下顎と頸椎の間には、何らかの関連性があるのかもしれません。
       
    そこで、当院では、顎関節症の治療にカイロプラクティックや物理療法を併用しています。スプリントやかみ合わせの調整の前にそれらの治療をすると、何故か経過がよいのです。
        
       
    このことは、学会にも発表し、母校の神奈川歯科大学同窓会より学術奨励賞の表彰を受けました。
       


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